十勝の農業

令和4年産農畜産物に係る十勝管内23農協の取扱高(概算)は、3,494億円となっており、取扱高に占める耕種部門の割合は38.1%、畜産部門が61.9%です。耕種部門は、畑作物と野菜、畜産部門は生乳、肉用牛の生産が主になっており、地域的には帯広を中心とする中央部では耕種の比率が高く、山麓部や沿海地域では酪農・畜産主体の経営になっています。

北海道は明治期の屯田兵によって開拓されたというイメージがありますが、十勝の開拓は屯田兵ではなく民間の手によって徐々に進められました。なかでも、明治16年に静岡県から現在の帯広市に入植した晩成社は組織的な入植の先駆けであり、その指導者であった依田勉三は拓聖として知られています。また、入植者の多くが富山、岐阜など北陸・中部地方の出身であることも、道内の他の地区と異なるところです。

詳しくは、十勝総合振興局のホームページに掲載されている「十勝の農業」をご覧ください。

 十勝農業ビジョン2026

十勝農協連はJAネットワーク十勝と共に、十勝農業の5年後の姿を展望した『十勝農業ビジョン2026』を策定しました。
ビジョンに掲げる目標と課題を農業関係者が一丸となって取り組むことにより、農業生産額4,100億円を目指します。

 

十勝畜産統計

十勝畜産統計は、十勝管内農協並びに関係機関の調査結果に基づき、十勝の酪農畜産に関する基礎的な数値を毎年12月時点で集計したものです。

馬の絵本『赤べえ』

原案/米永 道裕 作/旋丸 巴 絵/谷 渉

十勝で農業を営む勇作の家では、農耕馬の赤べえが脚を痛め、あまり収穫が上がらない。ついに一家は馬を売ってトラクターを買うことを決め、勇作と赤べえとの別れの日が訪れる…

この物語は農作業が馬耕からトラクターへ代替した昭和40年代の農村の話として、小学校、中・高学年向けに語られたものです。大人の皆様も、お子様と一緒に読んでいただければ幸いです。

十勝開拓の祖『依田勉三物語』

明治16年、静岡県松崎町から晩成社を率いて十勝に入植し、艱難辛苦に耐えて原野を切り拓き、農業王国十勝の礎を築いた依田勉三翁のお話です。原典は昭和31年、北海道新聞に掲載された「光は土といきている・依田勉三編」であり、原作は和田徹三氏、挿絵は和田芳郎氏によるものです。

十勝晩成会(事務局:十勝農協連企画室)が昭和47年の設立に際し依田八百氏(勉三翁の嗣子)を編者として発行した経緯がありますが、このたび晩成会創立40周年を記念して再編集し、発行しました。

この物語が、将来を担う子供たちの開拓者精神を育む一助となれば幸いです。